【心穏やかに】夫婦で考える終活の始め方|後悔しない準備7つのポイント

夫婦で終活を考えることの大切さ


人生の最終章を穏やかに迎えるための「終活」

一人で黙々と進めるよりも、人生のパートナーである配偶者と一緒に考えることで、より充実した準備ができるんですよね。

夫婦で終活を考えることは、お互いの希望を尊重しながら、残される方の負担を減らすことにもつながります。

あなたも「いつか」ではなく「今」から、大切なパートナーと共に終活を始めてみませんか?

この記事では、夫婦で終活を考える際の具体的なステップと注意点をご紹介します。

夫婦で終活を始めるタイミング

「終活って何歳から始めればいいの?」とよく質問を受けますが、実はこれ、正解がないんですよね。

でも、私の経験から言うと、お互いの意思疎通がしっかりできる元気なうちに始めるのがベストだと思います。

定年退職後や子どもの独立をきっかけに始める夫婦が多いようです。

ただ、健康なうちから少しずつ準備を進めておくと、いざという時に慌てることがありません。

特に大切なのは、「今が始め時」という気持ちです。

明日は誰にもわかりませんから、元気なうちから少しずつ準備しておくことで、お互いに安心感が生まれますよ。

終活を始める時期の正解はありませんが、元気なうちに始めたほうがいいのは間違いありません。

早めに始めるメリット

夫婦で終活を早めに始めると、こんなメリットがあります。

・お互いの希望や考えを十分に話し合う時間がある
・感情的にならず、冷静な判断ができる
・必要な手続きを焦らずに進められる
・資産や相続の準備を計画的に行える
・思い出の品の整理を一緒に楽しみながらできる

「まだ早い」と思っていても、実際に始めてみると「もっと早く始めておけばよかった」と感じる方が多いんですよ。

私の両親も60代前半から少しずつ始めて、本当に良かったと言っています。

夫婦で話し合いたい終活の7つのポイント

終活で夫婦が話し合うべきことって、意外と多いんです。

でも、一度にすべてを決めようとすると大変なので、テーマごとに少しずつ進めていくのがコツです。

1. 財産と相続の整理

まず大切なのが、お金の話です。これって結構デリケートなテーマなんですが、夫婦でオープンに話し合うことが重要です。

・預貯金や不動産などの財産目録を作成する
・保険や年金の受取人や金額を確認する
・相続の希望(誰に何を残したいか)を共有する
・遺言書の作成を検討する

「うちには大した財産がないから」と思っても、実は意外と細かい財産があるものです。

通帳や証書類をまとめて保管場所を共有しておくだけでも、残された方の負担はぐっと減ります。

ある日、友人から「主人が突然入院して、どこに何があるかわからなくて大変だった」という話を聞いて、我が家でも急いで整理したことがあります。

本当に「備えあれば憂いなし」ですね。

2. 医療や介護についての希望

人生の最終段階における医療や介護についての希望も、元気なうちに話し合っておくべき大切なテーマです。

・延命治療に対する考え方
・介護が必要になった場合の希望(在宅か施設か)
・リビングウィルの作成検討
・成年後見制度の利用検討

「こんな話、縁起でもない」と避けがちですが、実はこれが最も大切な話し合いだったりします。

お互いの希望を知っておくことで、いざという時に迷わず決断できるようになりますよ。

3. 葬儀やお墓についての希望

葬儀やお墓についても、夫婦で話し合っておくと安心です。

・葬儀の形式(家族葬、一般葬、無宗教葬など)
・お墓の形態(従来型、樹木葬、散骨など)
・菩提寺との関係継続について
・費用の目安と準備

最近は葬儀の形も多様化していて、選択肢が広がっています。

「私はシンプルな家族葬がいい」「私は友人にも来てもらいたい」など、それぞれの希望を伝え合うことが大切です。

私の曽祖父は生前に「派手な葬式はいらない。その分のお金で家族旅行に行ってほしい」と言っていたそうで、実際にそのようにしたと聞いて、事前に伝えておくことの大切さを実感しました。

4. 思い出の品と遺品の整理

生前整理は終活の重要な要素です。

特に長年連れ添った夫婦の場合、思い出の品がたくさんあるものです。

・必要なものと不要なものの仕分け
・思い出の品の整理と保存方法
・デジタルデータ(写真や動画)の整理
・残された方への負担を減らす工夫

「捨てられない症候群」になりがちですが、一緒に少しずつ整理していくことで、思い出話に花を咲かせながら楽しく進められます。

先日、実家の片付けを手伝った時、両親が40年前の古い手紙や写真を見つけて、知らなかったエピソードをたくさん聞かせてくれました。

そういう時間も終活の素敵な一部だと感じましたね。

5. デジタル遺品の管理

現代の終活で見落としがちなのが、デジタル遺品の管理です。

・パソコンやスマホのパスワード管理
・SNSアカウントの取り扱い
・クラウド上の写真や文書の整理
・サブスクリプションサービスの解約方法

「私が死んだら、スマホのロックは解除できる?」なんて質問から始めてみるのも良いかもしれません。

意外と考えたことがない問題だったりしますよね。

6. ペットの今後について

ペットを家族の一員として大切にしている夫婦にとって、自分たちがいなくなった後のペットの行く末は大きな心配事です。

・ペットの引き取り手の確保
・ペットホテルや老犬ホームなどの情報収集
・ペット信託の検討
・ペットのための資金準備

「うちの子はわがままだから、誰でも引き取れるわけじゃない」なんて悩みもあるでしょう。

具体的な対策を夫婦で考えておくことが大切です。

7. 残された配偶者の生活設計

一方が先に旅立った場合、残された配偶者がどのように生活していくかも考えておくべき重要なテーマです。

・経済的な生活設計(年金や保険の確認)
・住まいの継続または変更の検討
・身近なサポート体制の確認
・一人暮らしになった場合の心構え

「私が先に逝ったら、あなたはどうする?」という質問から始めてみるのも良いかもしれません。

具体的なプランを立てておくことで、残された方の不安を軽減できます。

終活を夫婦で進める際のコツ

終活を夫婦で進める際には、いくつかのコツがあります。

これを意識すると、スムーズに進められますよ。

少しずつ定期的に話し合う

終活の話題は重たく感じることもありますから、一度に全てを決めようとせず、少しずつ定期的に話し合うのがポイントです。

例えば、月に一度「終活デー」を設けて、その日だけ少し話し合うという方法も良いですね。

「今日は財産目録を作ろう」「今日は思い出の写真を整理しよう」など、テーマを決めて取り組むと進めやすいです。

お互いの意見を尊重する

終活に関する考え方は人それぞれ。

特に葬儀やお墓などは、育った環境や宗教観によって意見が分かれることもあります。

大切なのは、お互いの意見を否定せず、尊重し合うこと。

「それはあなたの希望だから、そうしよう」という姿勢が重要です。

時には意見が対立することもあるでしょうが、そんな時は「お互いの希望を両方叶える方法」を探してみましょう。

例えば、一方は従来のお墓を希望し、もう一方は樹木葬を希望する場合、両方の選択肢を取り入れた解決策を見つけることもできるかもしれません。

専門家のアドバイスを活用する

終活には法律や税金、不動産など専門的な知識が必要な場面もあります。

わからないことは、遠慮なく専門家に相談しましょう。

・弁護士や司法書士(遺言書作成、相続手続き)
・ファイナンシャルプランナー(資産管理、相続対策)
・終活カウンセラー(終活全般のアドバイス)
・葬祭ディレクター(葬儀の相談)

「専門家に相談するのはお金がかかる」と躊躇する方もいますが、間違った知識で進めるよりも、適切なアドバイスを受けた方が結果的に安心できますし、コスト削減になることも多いんですよ。

終活で夫婦の絆が深まる意外なメリット

終活というと暗いイメージがありますが、実は夫婦の絆を深める素晴らしい機会にもなります。

人生を振り返る貴重な時間

終活の過程で、結婚してからの思い出や子育ての日々を振り返る機会が自然と生まれます。

アルバムを整理しながら「あの時は大変だったね」「この旅行は楽しかったね」と語り合うことで、改めて共に歩んできた人生の豊かさを実感できるんです。

私の知り合いの夫婦は、終活をきっかけに若い頃の手紙や写真を整理して、すっかり忘れていた新婚時代のエピソードを思い出し、とても盛り上がったそうです。

終活が「思い出巡り」の素敵な時間になることもあるんですね。

お互いへの感謝の気持ちが高まる

「もしもの時」を考えることで、今一緒にいられることの大切さを実感できます。

「あなたがいてくれて本当に良かった」「これからも一緒に過ごせる時間を大切にしたい」という気持ちが自然と湧いてくるものです。

終活は「終わり」のための活動ではなく、「今」をより大切に生きるための活動でもあるんですよ。

残された時間をより豊かに過ごすきっかけに

終活を進めると、「やりたいことリスト」を作る夫婦も多いです。

「まだ行ったことのない場所に旅行したい」「昔からの趣味を一緒に楽しみたい」など、これからの時間をどう過ごしたいかを話し合うことで、新たな目標や楽しみが生まれます。

終活は「終わり」だけでなく「これから」を考える素晴らしい機会なんです。

私も終活を始めてからは、妻と今まで行けなかった温泉旅行を一緒に楽しむ機会が以前に比べて格段に増えました。

遺品整理の負担を減らす準備

終活の重要な目的の一つが、残された家族の負担を減らすこと。

特に遺品整理は大きな負担になりがちです。

生前整理で遺品を減らす

「物は少なければ少ないほど、残された家族は助かる」というのが私の持論です。

生前から少しずつ不要なものを処分していくことが大切です。

・使っていない衣類や日用品の整理
・重複している家電製品の処分
・古い書類や雑誌の整理
・趣味の道具や収集品の整理

「いつか使うかも」と思って取っておいたものが、結局使わないまま遺品になることも多いんです。

本当に必要なものだけを残す意識が大切ですね。

思い出の品の仕分けと記録

全てを捨てる必要はありません。特に思い出の品は、その背景や思い入れを記録しておくことで、残された家族にとって大切な宝物になります。

・写真には日付や場所、登場人物を記録する
・思い出の品にはメモを添えておく
・家系図や家族の歴史を書き残しておく
・デジタルデータはバックアップを取っておく

「これは○○からもらった大切な品」「この写真は△△での思い出」など、簡単なメモを添えておくだけでも、残された家族は助かります。

プロの遺品整理業者の情報を集めておく

どんなに準備をしていても、最終的には遺品整理のプロの力を借りることも検討すべきです。

事前に信頼できる業者の情報を集めておくと安心です。

遺品整理業者を選ぶ際のポイントとしては、以下のような点に注目するといいでしょう。

・料金体系が明確で追加料金がないか
・実績や口コミ評価が良好か
・遺品の取り扱いに配慮があるか
・個人情報の管理が徹底されているか
・対応エリアや即日対応の可否

「終活を考えているけど、遺品整理のことまでは手が回らない」という方も多いと思います。

そんな時は、複数の遺品整理業者を比較できるサイトを活用するのも一つの方法です。

自分たちに合った業者を見つけることで、残された家族の負担を大きく減らすことができますよ。

終活(エンディング)ノートの活用法

終活を進める上で便利なツールが「終活(エンディング)ノート」です。夫婦で一緒に記入することで、お互いの希望を形に残すことができます。

終活(エンディング)ノートの選び方

終活(エンディング)ノートには様々な種類があります。自分たちに合ったものを選びましょう。

・市販の終活ノート(書店やネットで購入可能)
・自治体が配布している終活ノート(無料のことが多い)
・終活アプリやデジタルツール
・自分たちでカスタマイズしたノートやファイル

どれを選ぶにしても、記入しやすく、必要な項目が網羅されているものがおすすめです。

私はこちらの記事で紹介しているソースネクストのデジタルエンディングノートを活用しています。
感動を残せる!エンディングノートおすすめ6選と選び方のポイント

夫婦で記入する際のポイント

終活ノートは一度に全部埋める必要はありません。少しずつ時間をかけて記入していきましょう。

・まずは基本情報から始める
・難しい項目は後回しにしても大丈夫
・定期的に見直し、更新する
・記入した内容を夫婦で確認し合う

「書くのが面倒」と感じる方もいるかもしれませんが、音声メモやビデオレターという形で残すのも一つの方法です。

大切なのは形式ではなく、自分の思いや希望を残すことですから。

終活(エンディング)ノートの保管場所

せっかく作った終活(エンディング)ノートも、見つけてもらえなければ意味がありません。

保管場所は家族に伝えておきましょう。

・重要書類と一緒に保管する
・デジタルデータの場合はバックアップを取る
・子どもや信頼できる親族にも保管場所を伝えておく
・定期的に保管場所を確認する

我が家では、重要書類用の金庫に保管し、子どもたちにも「もしものときはここを見てね」と伝えています。

こういう小さな準備が、いざという時の大きな助けになるんですよ。

終活を通じて見つける新たな人生の楽しみ

終活は「終わり」のための準備ではなく、これからの人生をより豊かに過ごすためのきっかけにもなります。

「やりたいことリスト」の作成

終活を進める中で、「まだやり残したこと」「これからやりたいこと」を夫婦で話し合ってみましょう。

行ってみたい旅行先
・挑戦してみたい趣味や活動
・会いたい人、修復したい関係
・残したい思い出や形見

このリストを作ることで、「今からでもできること」が見えてきます。

私たち夫婦も「日本一周の旅」をリストに入れて、少しずつ実現に向けて計画を立てています。

終活がきっかけで新たな目標ができるなんて、素敵なことですよね。

家族や友人との絆を深める

終活を通じて、家族や友人との関係を見つめ直す機会も生まれます。

・疎遠になっていた親戚や友人に連絡する
・家族の集まりを企画する
・感謝の気持ちを伝える手紙を書く
・思い出の写真や動画を共有する

「いつかは伝えたい」と思っていた感謝の気持ちを、今伝えることで関係がより深まることもあります。

終活は人との絆を再確認する素晴らしい機会なんです。

社会貢献や次世代への継承

終活を通じて、自分たちの経験や知恵を次世代に伝えることも大切な活動です。

・家族史や思い出を記録に残す
・技術や知識を若い世代に教える
・地域活動やボランティアに参加する
・寄付や社会貢献の方法を考える

「自分たちの人生が誰かの役に立つ」という実感は、大きな喜びと満足感をもたらします。

私の父は定年後、地域の子どもたちに木工を教える活動を始めましたが、これも広い意味での終活の一部だと思います。

夫婦で終活を始める第一歩

「終活を始めたい」と思っても、何から手をつければいいのか迷うものです。

ここでは、夫婦で終活を始めるための具体的な第一歩をご紹介します。

まずは気軽な話し合いから

堅苦しく考えず、日常会話の延長として終活の話題を持ち出してみましょう。

・テレビや新聞の終活関連の話題をきっかけに
・「もし私が先に逝ったら、どうする?」と軽く尋ねてみる
・「終活について考えてみない?」と提案してみる

大切なのは、重たい雰囲気にしないこと。

「人生の最後をより良くするための準備」という前向きな姿勢で話し合いを始めましょう。

情報収集から始める

いきなり決断するのではなく、まずは情報収集から始めるのもおすすめです。

・終活に関する本や雑誌を読む
・終活セミナーや相談会に参加する
・自治体の終活支援サービスを調べる
・インターネットで情報を集める

知識を得ることで、漠然とした不安が具体的な課題に変わり、対処しやすくなります。

私たちも最初は本を読むところから始めて、少しずつ理解を深めていきました。

小さな一歩から始める

全てを一度に始めようとせず、小さな一歩から始めましょう。

・重要書類をまとめるファイルを作る
・不要な衣類を一緒に整理する
・終活ノートの基本情報だけ記入する
・エンディングノートを購入する

「まずはこれだけ」と決めて取り組むことで、達成感を得ながら少しずつ進められます。

私たちは最初、「今日は書類だけ整理しよう」と決めて始めましたが、それだけでも大きな一歩でした。

まとめ|夫婦で終活を始めて、穏やかな未来を築こう

終活は決して暗いものではなく、夫婦で一緒に取り組むことで、お互いの絆を深め、残された時間をより豊かに過ごすための素晴らしい機会です。

終活は「終わり」のための準備ではなく、「今」をより良く生きるための活動
・夫婦で話し合うことで、お互いの希望を尊重した準備ができる
・少しずつ進めることが大切で、一度にすべてを決める必要はない
・専門家のアドバイスも活用しながら、着実に進めていく
・遺品整理の負担を減らす準備も重要な終活の一部

人生の最終章をどう締めくくるかは、その人の人生そのものを映し出します。

大切なパートナーと共に、お互いの希望を尊重しながら、終活を進めていきましょう。

それは残された家族への最高の贈り物となり、自分自身の人生をより豊かにする素晴らしい旅となるはずです。

今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?未来の自分と家族に向けた、最高の愛の形として。

タイトルとURLをコピーしました